「野ざらし」は、釣りが出てくる噺。
しかし、魚を釣らない、骨を釣ろうとする噺。
この噺の場合は、だいたい“道楽”のまくらから入る。
CDでは“趣味”、切手収集のまくら。
そして、定番の道楽、釣りのまくら、小話もある。
定番の“道楽”、釣りのまくらは、
柳家〆治師匠の「松竹梅」で、唄を習う噺でやっていた。
小三治師匠は釣りをしないが、仲間に釣りをする人がいて、
一緒に行ったときの噺がまくらだった。
パンと牛乳(?)をこねて釣りの餌をつくるのだとか、
そこにさらに蜂蜜を混ぜる、これがミソ。
魚は蜂蜜なんて食べたことがないから「これは旨い」となる・・・。
この練り具合、堅さがむつかしい。
柔らかくなりすぎたから、パンを加え、堅くなり過ぎて、牛乳を加え
・・・結局、こんなに(ドッジボール位の大きさを手で表す)なった。
それで、釣りはしたんだけど、結局一匹もつれなくて
帰りの車の中で、デッカクなってしまった餌を食べながら帰った(笑)
これが旨かった(爆笑)
というオリジナルのまくら。
おもしろかったぁ。でも、大爆笑とか、勢いのある話し方では無い。
どちらかというと、ぼそぼそ系、当然ハルところはハルけれど。
そういう意味では「小三治師匠の噺が聞きたい」という人が多くないと
噺にはいっていきにくいかもしれない。(この日はそうでした)
以前、ゴールデンウィークの浅草演芸ホールで小三治師匠が出たときは
観光客のような人が多くて、ザワついている感じだった。
「みんな、噺、聞こうよっ!」って雰囲気がした。
小三治師匠も70歳が近いですし、少し波はあるようですが。
独演会が楽しみだ!
2007/07/11 08:06
旧「ODNまいぺーじ」より転載
2007年07月07日
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